屋根のリフォーム方法


屋根のリフォームには大きく分けて、三つの方法があります。
屋根材の表面を塗装し直す方法、現在葺いてある屋根の上に、新しい屋根を重ねて葺く方法、
そして現在の屋根を取り外して新しい屋根に葺き替える方法です。

このうち、築10年を過ぎた頃の屋根で、最も多く選択されるのが、表面を塗装し直す方法です。
屋根材、下地材ともにまだそれほど傷んでいないので、塗り直すだけで寿命を延ばしてあげることができます。
三つの方法の中では費用も最も安く、30坪の住宅の場合80万円くらいです。
足場を組んで屋根に上り、カビやコケなどの汚れを落とし、下塗り、仕上げ塗りという順番で仕上げていきます。
それぞれの工程で乾燥させる時間も必要なので、完了するまでにはおよそ1~2週間程度かかります。

現在の屋根の上に新しい屋根を重ねる方法は、カバー工法と呼ばれるもので、
下地材は継続して使えるものの屋根材の傷みが激しく、塗り直しではきちんとリフォームできない場合に選択されます。
元から葺き替えるよりは費用を抑えられますが、100万円くらいは必要になります。
屋根が二重になるので断熱効果が高まったり、工事日数が5日程度で済むなどのメリットもあります。

新しい屋根に葺き替える方法は、塗り直しもカバー工法もできないほど傷みが激しい場合に用いられます。
現在葺いている屋根の撤去費用や下地材の補修費用もかかるので、150万円~200万円ほど必要になります。
せっかく葺き替えるならば、進化した軽い素材の屋根材を選択して耐震効果を大きくしたり、
断熱材を入れて快適度をアップさせたりするなど、業者にいろいろと相談してみるのも良いでしょう。